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最後のおかげ杯、一力二冠Vで有終の美

第11回おかげ杯トーナメント決勝で一力遼二冠(右)は伊田篤史八段を破り優勝した
第11回おかげ杯トーナメント決勝で一力遼二冠(右)は伊田篤史八段を破り優勝した

 30歳以下の棋士で争う囲碁の第11回おかげ杯トーナメントの決勝が22日、東京都千代田区の日本棋院で行われ、一力遼二冠(23)が241手までで、伊田篤史八段(26)に黒番中押し勝ちし、4年ぶり4回目の優勝を果たした。

 16人が進んだ本戦で一力二冠は安達利昌七段や鈴木伸二七段、村川大介九段を破っていた。一力二冠は「苦しい時間が長かったので、勝つことができてよかった」と話した。

 おかげ杯は従来、5月中旬に三重県伊勢市で開催されていたが、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため延期、開催地も棋士の移動を減らすため日本棋院に変更して実施された。若手育成を目的に実施されてきた同杯。「一力さんのような世界で通用する棋士を生み出し、若手棋士の育成強化という目的を達成していることから、一つの区切りとして終了します」(日本棋院の小林覚理事長)として、今回が最後となった。

 プロ10年の一力二冠にとって、充実した1年だった。3月に放映されたNHK杯トーナメントこそ、決勝で井山裕太棋聖に敗れたが、8月には初の七大タイトルとなる碁聖を獲得。10月には早碁のテレビ棋戦である第29期竜星戦で井山棋聖を破り3連覇を達成した。さらに今月16日には第46期天元戦で勝利し2冠保持に。七大タイトル戦に限れば、対井山6戦目で初の勝利だった。

 3月には早稲田大学社会学部を卒業。父の一力雅彦氏が社長を務める河北新報(仙台市)に入社し時折、囲碁にまつわる記事を執筆する記者としても活動する。

 「年明け早々に国際棋戦の準決勝が控え、国内の棋戦もある。さらに高いレベルにいけるよう、頑張りたい」と来年を見据える一力二冠。井山、芝野虎丸十段とともに「ITI」で、令和3年の囲碁界を引っ張る。

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