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中学生の「銀杏募金」今年で30年 コロナ禍で医療従事者へ寄付 東京狛江

集まった銀杏募金を松原俊雄市長に手渡す狛江第三中の生徒ら=17日午後、狛江市役所(橘川玲奈撮影)
集まった銀杏募金を松原俊雄市長に手渡す狛江第三中の生徒ら=17日午後、狛江市役所(橘川玲奈撮影)
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 東京都狛江市立狛江第三中学の生徒が行っている被災地のための募金活動で、返礼として校内のイチョウから採れたギンナンを渡す「銀杏(ぎんなんなん)募金」が、今年で30年を迎えた。コロナ禍の今年は、集めた義援金を市内の医療機関に贈ることとなった。義援金は記録がある中で最高額の22万672円に上り、「少しでも医療従事者の力になれば」と活動した生徒らは、「募金してくれた人に明るい気持ちを届けられた」と笑顔を見せた。

 同中の生徒らは17日に市役所を訪れ、松原俊雄市長に集めた義援金を手渡した。受け取った松原市長は「三中の皆さんが努力して集めた銀杏募金。市民の皆さんの善意をずっしりと感じた」と話した。義援金は後日、市を通じて市内で新型コロナウイルスの中等症の入院患者を受け入れている東京慈恵会医科大付属第三病院に贈られる。

 銀杏募金が始まったのは平成3年。その当時、長崎県で発生した雲仙普賢岳噴火の被災地支援のため、生徒で募金を集め、募金してくれた人への返礼の品として学校のイチョウの木から採れたギンナンの実を渡した。以来毎年、全国各地の被災地などに義援金を届けている。

 今年は全校生徒へのアンケートの結果、コロナ禍で奮闘する医療従事者に義援金を贈ることが決まった。同中で銀杏募金を運営する地域貢献委員会の委員長で2年の神農(しんのう)若奈さん(13)は、「コロナ禍で大変な思いをしている医療従事者の人に、少しでも力になればいいと思った」と思いを語った。

 返礼品のギンナンは、同中の生徒が手作業で用意した。10月初旬頃から、校内のイチョウ並木で落ちたギンナンの実を拾い、下旬頃までに皮をむいたり、天日干しにしたりした。最後に170グラムほどを計量し、袋詰めした。

 募金活動も生徒が行ってきたが、コロナ禍の今年は活動の場としていた市民祭りが縮小され、募金活動ができなかった。代わりに学校内や駅頭に立ち、募金を保護者や駅利用者に呼びかけた。生徒たちは募金してくれた人にギンナンの袋を渡し、合計で700袋以上を配ったという。

 神農さんは「市民の人から『募金は何円からなの』と聞かれ、『1円でもいいですよ』というと、笑いが起きた。気持ちが沈んだ人にも明るい気持ちを届けられたと思う」と笑顔で語った。

 副委員長で2年の阿部樹(いつき)さん(13)も「コロナの影響もあったけれど、今年は今までで1番いい活動だったと思う」と振り返った。同じく副委員長で1年の武智芽依さん(13)は「多くのお年寄りが募金してくれた。笑顔で募金してくれたのはうれしかった」と話した。(橘川玲奈)

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