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中国、月面土壌の持ち帰りに成功 44年ぶり3カ国目

中国内モンゴル自治区に着地した無人探査機「嫦娥5号」を取り巻く関係者ら=17日未明(新華社=共同)
中国内モンゴル自治区に着地した無人探査機「嫦娥5号」を取り巻く関係者ら=17日未明(新華社=共同)

 【北京=西見由章】中国の無人月面探査機「嫦娥(じょうが)5号」は17日午前2時(日本時間同3時)ごろ、帰還機が中国内モンゴル自治区の高原地帯に着陸し、月面の土壌サンプル回収に成功した。国営新華社通信が伝えた。月の土壌の持ち帰りに成功したのは米国と旧ソ連に次いで3カ国目で、1976年の旧ソ連以来44年ぶり。米国も有人月面探査計画を打ち出しており、米中間の宇宙開発をめぐる覇権争いが激化しそうだ。

 中国の習近平国家主席は17日、月面探査プロジェクト指揮部への祝電で「嫦娥5号の任務はわが国で最も複雑な、技術的な飛躍度が最も高い宇宙プロジェクトだった」と指摘。「新型挙国体制の優位性を発揮し、困難を克服した重大な成功だ」と述べ、共産党統治の優位性をアピールした。

 嫦娥5号は11月24日に海南省で打ち上げに成功。12月1日には、月の表側の「嵐の大洋」と呼ばれる地域にある火山「リュムケル山」の北側に軟着陸した。ロボットアームなどを使って地下約2メートルの土壌を約2キロ採取した後、月面を離陸し、月の軌道上で待機する帰還機とドッキングした。

 中国の宇宙開発は人民解放軍が主導し、習近平指導部は30年までに米国やロシアと並ぶ「宇宙強国」となることを標榜(ひょうぼう)。2019年1月には嫦娥4号が世界初となる月面裏側への軟着陸に成功しており、月面有人探査や月面基地建設の計画もある。 月面の鉱物に含まれるヘリウム3は、次世代エネルギーとして期待される核融合発電の燃料となることが期待されており、中国側はこうした資源の確保も視野に入れているもようだ。

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