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スキー解禁目前に早くもキャンセル…冬の観光地「どうにもできない」

「Go To トラベル」の全国一時停止が決まり、対応に追われる「飛鳥旅行」の社員=15日午後、東京都杉並区
「Go To トラベル」の全国一時停止が決まり、対応に追われる「飛鳥旅行」の社員=15日午後、東京都杉並区

 政府の観光支援事業「Go To トラベル」の利用が28日から1月11日まで全国で一時停止されることが決まったのを受けて、スキー場や温泉宿、ホテルなど各地の観光地では、予約のキャンセルが相次いだ。「もうどうにもできない」。年末年始の利用増を見込んでいた関係者の間では、嘆きやあきらめの声が交錯している。

 今月18日にスキー・スノーボードを解禁する石打丸山スキー場(新潟県南魚沼市)の近くで半世紀以上営業する「ホテルエルム石打」には、政府が一時停止を決めた14日から、キャンセルの電話が入り始めた。

 母親とホテルを切り盛りする山田吉郎さん(49)は「今年は雪がたくさん降ってスキーにはいいシーズンなんですが…。一番の書き入れ時なのに、このままでは昨年の半分の客も来ないかもしれない」と不安げに語った。

 大正時代の街並みが残る山形県尾花沢市の銀山温泉にある「旅館松本」でもキャンセルの電話が相次ぐ。主力の外国人客が途絶え、「Go To」が始まった7月からようやく国内客が入り始めた直後だった。担当者は「客が来なくても困るし、受け入れるのも感染が怖い。これだけ感染が増えれば停止もしようがない」と打ち明けた。

 一方、秋田県仙北市にある乳頭温泉の老舗「妙乃湯(たえのゆ)」では、東京などからのキャンセルはあるが、新型コロナウイルスの感染拡大を機に大幅に増えた県内客のキャンセルはないという。女将の佐藤京子さん(76)は「人の命ほど大切なものはなく、いまは我慢すべきだ」と話した。

 歴史ある寺社が多く、年末年始は参拝も兼ねて観光客が増える京都市内にある宿泊施設では、「Go To」を利用した宿泊予約が増えていたが、14日夜に一時停止決定のニュースが流れると、キャンセルなどの問い合わせが次々と寄せられた。

 施設の支配人は「感染が拡大している状況なので停止は仕方がない」とする一方、「通常でも忙しい年末なのに輪をかけて対応に追われている。もう少し早めに方針を出せなかったのか」と不満も口にした。

 一時停止は都市部だけでなく、地方を含めた全国が対象だ。

 全国で最も感染者数が少ない鳥取県。「皆生温泉旅館組合」(同県米子市)によると、加盟するホテルの年末年始の宿泊予約は現時点でほぼ埋まっているが「Go To」の利用者がほとんど。河津幸雄事務局長は「これからキャンセルが増えることは覚悟している」と打ち明けた。

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