PR

ライフ ライフ

日本の子供、記述式は正答率低迷 小4・中2の国際理数テスト

 小学4年と中学2年を対象にした2019年の「国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)」では、出題された問題の一部が公表された。日本の子供は思考力や想像力を問う設問の正答率に低迷が見られ、情報化社会で活躍するために不可欠とされる創造的な能力の習得に向けた課題が浮かび上がった。

 小4算数では、自宅前を通る曜日ごとの車の台数を記した表を読み解き、棒グラフにした際の縦軸の目盛りに当てはまる数字を問う出題があった。正答率は国際平均が34%と低い中、日本は88%で首位となった。

 グラフなどを活用する学習領域は「脱ゆとり教育」に転換した平成20年の学習指導要領改定で内容が手厚くされた部分。設問を分析した国立教育政策研究所(国教研)の担当者は「教員の意識も高く、子供たちに授業でグラフの自作などもさせており、学習成果が顕著に出た」と指摘する。

 一方で課題も顕在化。小4理科では、砂漠の風景を描いた絵を見て生き物と生き物でないものを2つずつ答えさせる出題があったが、正答率は国際平均(45%)を下回る37%だった。

 砂漠という身近にない環境が題材となったことなどが原因とみられ、未体験の領域で想像力を駆使して答えを導く思考をどう育成するかという課題を残した。

 中2理科では、真空状態のガラス容器内につるした携帯電話の着信音は容器外に聞こえるかを答え、理由を記述する問題の正答率が56%(国際平均38%)と振るわなかった。順位は4位だが、首位の台湾(正答率78%)に引き離された。

 国教研の担当者は「音が空気を振動させて伝わることを理解し、どう表現するかが問われている。記述式問題は選択問題と比べ比較的正答率が低く、思考力や表現力などの育成が今後の課題となる」と話した。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ