はやぶさ2カプセル着陸 JAXA推定

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6日、探査機「はやぶさ2」から分離され、小惑星リュウグウの試料が入っているとみられるカプセルが日本時間同日午前3時ごろ、オーストラリア南部の砂漠に着陸したとみられると発表した。
JAXAによると、現地の地上に設置したアンテナで、カプセルが位置を知らせるため発信した電波を検知。その後、電波が途絶えたことから、発信位置がアンテナより低い位置になったとみて、着陸したと推定した。夜明け以降、ヘリコプターやドローン(無人機)で捜索し、カプセルを回収する。

はやぶさ2は、故障が相次いだ初代はやぶさの後継機として平成26年12月に地球を出発。地球と太陽の距離の35倍に当たる計52億キロの往復距離を無事に飛行した。
リュウグウでは2回の着地に成功し、地表の物質のほか、人工的なクレーターを作製して掘り出した地下の物質も採取を試みた。詳しく分析することで、太陽系の成り立ちや生命の起源を探る研究に役立つと期待されている。
はやぶさ2の機体はカプセル分離後に地球から離れ、別の小惑星1998KY26に向かった。11年後に到着し、上空から観測する探査を行う。