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仲邑菫初段、初の“休憩なし対局”で敗北

仲邑菫初段(左)は第77期本因坊予選で、岩丸平七段に敗れた(日本棋院提供)
仲邑菫初段(左)は第77期本因坊予選で、岩丸平七段に敗れた(日本棋院提供)

 囲碁の小学生棋士、仲邑菫初段(11)が3日、大阪市の日本棋院関西総本部で行われた第77期本因坊戦の予選に出場、白番の岩丸平七段(40)に中押しで敗れた。今年の成績は18勝17敗。午前10時に始まったこの対局は、午後4時10分の終局まで休憩を取らずに打たれた。プロ2年目の仲邑初段が、持ち時間3時間の対局で休憩を取らなかったのは初めて。

 日本棋院や関西棋院内で打たれる持ち時間2時間以上の対局は通常、午前10時に始まり11時45分に昼食休憩に入る。午後0時半に再開し、夕方に決着が付く。持ち時間が両者に5時間ある棋聖・名人・本因坊戦リーグは、午後5時半から6時15分まで夕食休憩も設けられている。ただ、終盤の大事な局面であることから、対局管理規定の「休憩時間でも、両対局者合意の上で対局を続行することができるものとする」(第14条2項)を適用し、そのまま打ち続けることはよくある。日本棋院によると、「昼食を取らずにそのまま打ち続けるケースは、めったにない」とのこと。

 終局後、仲邑初段は「中盤くらいまでは悪くないと思っていたので残念です」と話した。休憩時間はなかったが、対局の合間に軽食を取っていたという。

 休憩時間をどうするかは、囲碁界が直面する課題だ。根底には人工知能(AI)搭載ソフトの進化がある。

 パソコンだけでなく、スマートフォンに導入したソフトに棋譜を打ち込み、着手の善悪をAIに判断してもらうことは、多くの棋士が日ごろの研究に利用している。そのため囲碁界では対局前にスマホなど電子機器をロッカーに収めることが義務づけられている。同様の措置を取る将棋界では昼食などで外出することも禁じているが、所属棋士が多い囲碁界では館内に休める場を確保できないなどの理由で、休憩時間も外出が可能だ。そうなると預けた以外のスマホで、休憩時間にコーヒーを飲みながら自らの対局の次の一手をAIに教えてもらう-という危険性も、ゼロではない。

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