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【書評】『らせん状想像力 平成デモクラシー文学論』福嶋亮大著

 平成の30年間に、文学の現場では何が起こっていたのか-。気鋭の中国文学者がそんな難題に切り込んだ刺激的な文学論。

 海外での翻訳が進む一方、国内の出版市場は縮小が続く。流通面では〈拡散と収縮〉が同時進行した平成年間の日本文学の特徴として、著者は▽主観の異常化▽ディストピア▽俗語化の浸透-などを指摘。大正期の文学との意外な「近さ」を見る。村上春樹や多和田葉子、舞城王太郎らの作品を「語り」「内向」といったテーマから精読し、グローバリズムとネット空間にさらされ、迷宮化していく表現の軌跡を浮かび上がらせている。(新潮社・2400円+税)

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