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【朝晴れエッセー】靴・11月23日

 昨年、子供たちより古希のお祝いとして仕立券付きの革靴をもらった。

 さっそく、靴屋に行き足のサイズを測ってもらうと右足のほうが少し長く、甲が少し高いことが判明。以前左足であわせて革靴を履くと右足が痛くなり、買い替えたこともあり、納得。

 出来上がった靴を履くと、甲と土踏まずの中央部分で足を支えており、つま先とかかとに余裕ができ、歩いてみるとすこぶる快適。

 しかし、その靴は靴紐(ひも)タイプ。靴を脱ぐとき、結んでいる紐の他にももう一段緩める必要もあり、かがむのでポケットのものを落としたり、とにかく難儀する。

 サッカー、テニスをするときは、やはり紐靴だけどそのシューズをはく。脱ぐのが面倒だとは感じない。むしろ「さあ、やるぞ」の気持ちになる。

 だから朝出勤時、サッカー、テニスと同じように「さあ、やるぞ」と考え、結んでみると、なんとも足元からさわやかさが伝わってくる。

 そして朝一番の会社のバスを降り、エントランスを進んでいくと、こつこつときれいな靴音が鳴る。

 もっと大きな音が出るように、つま先を上げ、かかとからおり、歩幅を広げて歩いてみる。背筋も伸びて、歩き方の見本みたいになっていく。

 子供たちの声が聞こえてくる。「胸を張って歩けるようだと、まだまだ働けるよ、がんばれ」と。

日浦博志(71) 大阪府河内長野市

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