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「御苦労いかばかりか」陛下、農家を気遣われ…生産者が心を込めた「逸品」を神前に

 23日に皇居・宮中三殿に付随する神嘉殿で行われる新嘗祭には、全国から米などの食材が献上された。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、生産者が心を込めた「逸品」を天皇陛下が神前に供え、国家国民の幸せを祈られる。

 新嘗祭には、各都道府県で選ばれた農家から米やアワが献上され、白飯や新穀で造る白酒(しろき)、黒酒(くろき)と呼ばれる酒として使われる。例年は生産者が皇居に直接献上し、天皇、皇后両陛下が生産者らと面会される場があったが、今回は感染防止のため、配送で届ける形に変更された。

 今年は、陛下が皇居で初めて種もみまきから携わられた米も供えられる。稲刈りを終えた9月、陛下はコロナ禍の農家を「御苦労もいかばかりか」と気遣い、「各地で収穫が無事に行われることを願っております」との「ご感想」を文書で公表された。

 「天候や病気、害虫などにいつも以上に気を付けた」。東京都代表として米を献上した稲城市の農家、加藤好文(よしふみ)さん(56)は大役を終え、こう話す。

 都内の農家は例年、祭祀(さいし)で使うわらも献上しており、わらに適した別の品種の米も育てた加藤さんは「無事終えることができてほっとした」と話した。

 新嘗祭には、穀物以外の食材も献上される。かつお節の産地として知られる静岡県焼津市からは、地元の業者でつくる「焼津鰹節水産加工業協同組合」が昭和25年から最高級のかつお節を献上している。

 今年も原料から厳選し、約半年間かけて伝統的な手作業で作り上げた。例年は後進を指導しながら作業するが、今年は感染防止のため人数を絞ったという。

 同組合の長谷川金也(きんや)参事(60)は、「コロナ禍もあったが時間と手間をかけていいかつお節を献上できてよかった」と喜んだ。

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