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平和学ぶ、身近な戦跡に光 コロナ禍で修学旅行増

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ行動が求められる中、これまで注目度が低かった戦跡に光が当たっている。修学旅行先を、平和を学ぶ施設が充実している広島や長崎などから、近場に移す動きが広がり、訪問者が急増した場所も。戦跡保全や平和学習に取り組む関係者は「地元の歴史を見つめ直し、平和を考えるきっかけになれば」と、受け入れ態勢の整備を急ぐ。

 「戦争は教科書の中の話ではなく、身近な場所で実際にあった出来事です」。旧海軍航空隊の基地があった大分県宇佐市。10月5日、特攻機を空襲から守る「掩(えん)体(たい)壕(ごう)」の前で、同県国東市立国見中の3年生約30人が、宇佐市職員の話に聞き入っていた。国見中は修学旅行で関西を巡る予定だったが、感染防止のため変更を余儀なくされた。

 宇佐市によると、県内の小中学校を中心に、年内にこの掩体壕を訪れる学校は約70校に上る見通しで、昨年の約30校を超える。市内には米軍の機銃掃射を受けた建物や、爆撃で地面にできた穴なども残されており、市はボランティアのガイドを増やして対応する。

 戦闘機「紫電改」の試験飛行があった兵庫県加西市の鶉野飛行場跡には今年、初めて修学旅行生が訪れた。長野市の「松代大本営」の地下壕にも地元を中心に平和学習の依頼が相次ぎ、昨年の約3倍に上るという。

 戦跡の調査研究をしている「戦争遺跡保存全国ネットワーク」の出原恵三共同代表は「見て触れることができる戦跡は貴重な存在だ」と強調。保全に消極的な自治体も多かったとし「これを機に各地で価値が見直され、保全が進んでほしい」と期待している。

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