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静岡市の病院クラスターで1人死亡、感染17人に 県内病床占有率上昇中、地域医療に影

静岡県庁=静岡市葵区(那須慎一撮影)
静岡県庁=静岡市葵区(那須慎一撮影)

 静岡済生会総合病院(静岡市駿河区)は19日、同院内の新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)について、これまでに看護師6人、事務職員1人、入院患者10人の計17人の感染が確認されたと発表した。このうち高齢の入院患者1人が亡くなった。静岡県内の新型コロナ関連の死者は5人目。感染源は定かではないものの、病院側は院内で感染が広がったとみている。同院では救急対応や手術の一部を制限せざるを得ない状況に陥っており、地域医療への影響が懸念されている。

 同病院では20床あまりで新型コロナ患者を受け入れているが、1つのフロアを、コロナ対応病床と一般病床に分けて運用していた。病院側によると、感染した看護師は全員がこのフロアに出入り。感染が分かった患者は全員がこのフロアの一般病床だった。

 一般患者とコロナ対応の担当者の分離、防護服着用などの必要な感染防止対策は行っていたといい、市役所で会見した石山純三院長は「対策は高いレベルにあったと自負していたが、結果を見る限り、問題がなかったと考えてはいない」と述べ、頭を下げた。

 感染や自宅待機で、医療スタッフのうち15人が勤務を外れている。外来診療は通常通り行うものの、院内感染が起きた病棟は新規入院の受け入れを中止。救急医療や手術もある程度制限する方向という。同院は静岡市内に3カ所しかない、24時間体制で緊急性の高い手術などに対応する「3次救急」の医療機関だ。石山院長は「影響の広がりを心配している」と顔を曇らせた。

 県疾病対策課の後藤幹生課長は、県全体のコロナ病床の状況について「10月下旬の病床占有率は10%だったが、今は30%台」と警戒感を示した。「感染者数を抑えるのが最も重要」としつつ、「入院後も症状が変わらない軽症者については、余裕がある宿泊療養施設に移ってもらって病床を確保したい」と話す。

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