PR

ライフ ライフ

札幌・ススキノの接待飲食店クラスターは減少 一方で感染者数は増加

繁華街ススキノ地区を巡回する北海道と札幌市の職員。バーの入り口の張り紙で営業時短要請に応じていることを確認した=13日午後10時35分(寺田理恵撮影)
繁華街ススキノ地区を巡回する北海道と札幌市の職員。バーの入り口の張り紙で営業時短要請に応じていることを確認した=13日午後10時35分(寺田理恵撮影)

 札幌市で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)の発生が相次ぐ中、繁華街ススキノ地区の接待を伴う飲食店のクラスターは減っている。同市ではこうした店から家庭や職場へと感染の連鎖が起きたとされ、北海道と同市が今月7日から営業時短を要請している。しかし、その効果が出たかどうかには疑問が出ている。

 札幌市によると、10月に市内で発生したクラスターは21件で、このうち6割超の14件がススキノ地区の接待飲食店だった。一方、11月1~18日に市内で発生した32件のうち同地区の接待飲食店は5件と2割未満にとどまった。

 ただ、ススキノ地区の接待飲食店の感染者数は連日、増えている。感染者が確認された同地区の接待飲食店は18日も1店増え、今年7月以降で計144店に。こうした店の従業員ら感染者は市内だけでも計518人に上る。

 市保健所の担当者によると、接待飲食店の中には複数の感染者が確認されながら、クラスターと認定される要件の「感染者5人以上」に達していない店が少なくないという。

 「感染した従業員への聞き取り調査で、勤務先の店名を答えてもらえないことが多くなった。感染者が5人出ればクラスターと認定されるということは、店側も知っているようだ」

 接待飲食店のクラスター対策の難しさを、市の担当者はこう明かす。

 札幌市は7月23日からススキノ地区に臨時の検査センターを設置。接待飲食店の従業員や感染者が確認された店の客は無症状でも検査対象としている。店舗単位での検査も受け付け、感染者から行動歴などを聞き取ってきた。

 しかし、10月下旬から市内の感染者が急拡大し、聞き取り調査にかける時間が感染者1人当たりで短くなった。中には「店長から『店の名前を出さないように』といわれている」と話す接待飲食店の従業員もおり、限られた時間でやりとりする中で従業員の協力を得るのが難しくなったという。

 市保健所の担当者は「ススキノ地区の人の流れは確実に減っいる。営業時短要請などの対策の成果が表れるのはこれから」と動向を注視している。

 札幌市を中心とする感染の急拡大を受け、北海道と同市は7日、ススキノ地区を対象に、接待飲食店と酒類を提供するバーやナイトクラブなどに午後10時から翌朝5時までの営業自粛を要請した。期間は27日まで。同地区の酒類を出すカラオケ店や居酒屋、ラーメン店など酒類を出す料理店にも、同時間帯の酒類提供自粛を求めた。

 秋元克広市長は「接待を伴う飲食店から家庭、学校、職場に。同居家族から福祉施設や病院などにという感染の連鎖が疫学調査ではっきりしている」と、同地区での感染防止対策の重要性を強調している。

 しかし、道と市の職員が同地区で深夜営業を行う接待飲食店を中心に194店を2度巡回し、こうした店の協力を得る難しさが浮かび上がった。

 1回目は11日に午後8時から10時に訪問し、営業中だった74店に時短への協力を要請。13日午後10時から深夜0時に2度目の訪問を実施したところ、60店が店を閉めていた一方、92店が時短に協力せず営業していた。このほか廃業が4店、移転など不明が38店あった。

 札幌市では、1日当たりの感染者数が連日100人を超える高止まりが続いている。市区政課の担当者は「要請の対象となる約4000店では、かなりの店の協力を得られている。協力が得にくい店と二極化している実態が分かった」として、実態を踏まえた対策を検討中だ。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ