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「真っすぐで頑固」「遺志引き継ぐ」 小柴さんの弟子、梶田さんら悼む

ノーベル物理学賞受賞者の小柴昌俊氏の死去を受け、取材に応じる東京大の梶田隆章教授=13日午後、千葉県柏市
ノーベル物理学賞受賞者の小柴昌俊氏の死去を受け、取材に応じる東京大の梶田隆章教授=13日午後、千葉県柏市

 ノーベル物理学賞を受賞した東京大特別栄誉教授の小柴昌俊氏の訃報が届いた13日、素粒子ニュートリノの研究を受け継ぐ弟子たちからは業績をたたえ、悼む声が上がった。

 ニュートリノの研究で小柴氏に続き2015年にノーベル物理学賞を受賞した東京大の梶田隆章教授は「本当につらい。それしか言葉がない。小柴先生の教えに従って頑張ってきた。非常にショック」と話した。

 小柴氏について「研究の大きな流れ、大切なことをつかむ力が強かった。研究には非常にまっすぐで、頑固。大切だと思ったことは、しっかりとやり抜く。研究の心構えを言葉ではなく態度で教えてくれた。非常に怖い面もあったが、研究を離れるととても優しい人だった」と話した。

 ニュートリノ研究については、「今では世界で重要性が認識されてきたが、小柴先生がリードしてここまで持ってきてくれた。われわれとしては、しっかり続けていくことが重要だ」と決意を込めた。

 小柴氏の最後の弟子とされる中畑雅行・東大教授は「私にとっては本当に親みたいなもの。言葉にできないほど悲しい気持ち。大変感謝している。ご遺志を引き継いでいきたい」と話した。

 中畑氏は小柴氏のノーベル賞受賞につながったニュートリノ観測にも立ち会った。観測施設「カミオカンデ」(岐阜県飛騨市)のデータを分析し、ニュートリノを捉えたことを報告したときのことを振り返った。

 「普通の研究者なら喜んで、すぐ論文にしようとなるところだが、にこりともせず、むっとした顔のまま、ノイズではなく本当にニュートリノなのか、これまでのデータを分析するよう指示を出した。すごい人は動じないものなんだなと思った」

 細かい指導をするのではなく、さまざまなアイデアを学生に話して、研究の姿勢を示した。「突拍子がないことも言うが、最終的には実現性がある。そういう見抜く力を持っていた。新しいアイデアを常に考え、研究の種や苗を植えてくれる存在だった」と語った。

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