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冬のコロナ、湿度低下で重症化リスク上昇か 患者増加の兆し

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 新型コロナウイルスの感染再拡大で、重症患者も増加の兆しを見せている。冬には気温や湿度の低下などウイルスが拡散する条件がそろい、飛沫(ひまつ)より小さいエアロゾル(浮遊微粒子)を吸い込むことで重症化リスクが高まるとの指摘もあり、予断を許さない。

 厚生労働省によると、全国の重症患者数は今月4日時点で319人。前々週(10月21日)の279人、前週(同28日)の290人から徐々に増えている。

 重症患者に独自の基準を設ける東京都は今月11日時点で38人。4日の35人から微増だが、この1週間で新たに人工呼吸器を装着した人は19人に上った。医療態勢などを分析する都のモニタリング会議の専門家は「人工呼吸器管理を要する患者が複数入院している医療機関の負担が増えている」と警鐘を鳴らす。

 急激な感染拡大には、気温と湿度の変化が大きく影響しているとされる。愛知県立大の清水宣明教授(感染制御学)によると、冬場は暖房の入る屋内で特に湿度が急激に下がる環境が出現する。感染者が吐き出したウイルスを含む飛沫やエアロゾルの水分は瞬時に蒸発。粒子はさらに小さく軽くなり、床に落ちることなく、漂う時間が長くなり、その量も増える。

 一足先に冬を迎えた北海道など寒冷地の建物は気密性が高く、「ウイルスを含んだ微粒子が室内に長くとどまれば空間を共有する人が吸い込み感染するリスクは格段に高まり、容易にクラスター(感染者集団)が発生する」(清水氏)。エアロゾル感染には重症化しやすい側面もあるという。

 ウイルスを吸い込んでも喉で感染がとどまっていれば、喉の痛みや味覚障害など比較的軽い症状で済む場合がある。だが、より小さくなった微粒子を吸い込めば、ダイレクトに肺に到達して肺炎を起こすリスクが高まるとされる。

 感染対策で重要なのは、室内に漂うウイルスを滞留させず、外に出すこと。「扇風機で空気を動かすなど、常に室外に流れていく状態を作り出してほしい」と清水氏。換気のため開けておく窓の幅は15センチほどでよく、乾燥しがちな喉の潤いを保つためのこまめな水分補給や加湿も推奨する。(三宅陽子)

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