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新型コロナワクチン実用化秒読み マイナス70度保管必要 身近な接種困難か

 社会の正常化への期待は高まるものの、宮坂昌之・大阪大名誉教授(免疫学)は「手放しで期待できる段階ではない」と警鐘を鳴らす。宮坂教授は「あくまで企業の暫定的な発表で、基礎データが示されていない」と指摘。有効率は治験が終わってFDAが承認してからでないと確定せず、今後変わる可能性もある。

 体制づくりを中心に課題も少なくない。

 mRNAは温度変化に弱く非常に分解しやすいため、マイナス70度以下で保管する必要があり、輸送や保管には超低温の冷凍庫が求められる。超低温でも保管できる期間は半年程度とされ、接種時は解凍してからすぐ使わないと劣化し有効性も薄れるといわれる。

 また、米国から輸入する際は冷凍庫ごと航空機で運ぶが、地域のかかりつけ医など小規模な医療機関は冷凍庫がないことが多い。所有していても日常的に使う薬剤などを保管しており、大量のワクチンを入れる余裕があるか不透明だ。

 身近な病院で幅広く接種を実施するのは難しい上に、大規模な医療機関などで集団接種を行うとしても、例えば現在の自治体で集団接種に精通した職員は多くないとされ、体制を新たに構築する準備期間が必要になりそうだ。

 石井健・東京大教授(免疫学)は「あくまで緊急で使用する形なので、(ワクチンの)安全性が時間をかけて確認されているわけではない」と指摘。最初から大量に輸入して全国規模で広く接種することにも懸念があるとして「超低温保管や接種の体制を整え、安全を第一に少しずつ慎重に実施するべきだ」と話している。

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