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新型コロナワクチン実用化秒読み マイナス70度保管必要 身近な接種困難か

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 新型コロナウイルス感染症に対する「切り札」と期待される予防ワクチンの実用化が秒読み段階に入っている。米製薬大手のファイザーが今月9日、開発中のワクチンの治験で高い有効率を確認したと中間報告し、社会の期待が一気に高まった。だが、このワクチンはマイナス70度で保管しないと劣化するため、超低温冷凍庫保管設備を持たない病院では接種できない可能性が浮上。体制面の課題は多い。(伊藤壽一郎)

 世界保健機関(WHO)によると、新型コロナワクチンの治験は現在、世界で48件進行中で、そのうち11件が実用化への最終段階に入っている。

 先行するファイザーは9日の中間報告で、90%以上の確率で感染や発症を防ぐ有効性を確認したと公表。米食品医薬品局(FDA)が開発基準として求める有効率50%以上を大きく超えており、今月下旬にもFDAに緊急使用許可を申請する考えを示した。

 ファイザーのワクチンは、遺伝情報を伝える「メッセンジャーRNA(mRNA)」という物質を投与する新しいタイプだ。新型コロナのタンパク質を作るmRNAを使い、体内で免疫反応を起こさせる。病気のウイルスを感染力をなくして投与する従来タイプと異なり、ウイルスを使わないため安全で、素早く製造できる長所がある。

 mRNAワクチンは、米モデルナも治験の最終段階に入り、年内に緊急使用許可を申請する見通し。日本政府はファイザーから1億2千万回分、モデルナから5千万回分のワクチンの供給を受けることで合意しており、申請が承認されれば日本でもこれらのワクチンを使用することになる。

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