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【いきもの語り】東京・すみだ水族館、小笠原村と提携し、アオウミガメの保存活動

今年7月に小笠原で孵化したアオウミガメの赤ちゃん=墨田区のすみだ水族館(鈴木美帆撮影)
今年7月に小笠原で孵化したアオウミガメの赤ちゃん=墨田区のすみだ水族館(鈴木美帆撮影)
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 バタバタとまだ短いヒレで、一生懸命水をかいて水槽内を泳ぐ2匹の赤ちゃんアオウミガメ。小さな水しぶきを上げながら水面を泳ぎ回ったり、水中をスイスイ泳いでみたり…。「この前より大きくなっているね!」と1週間前にも訪れた親子連れに声をかけられ、さらにパシャパシャ泳ぐ姿は、まるで喜んで挨拶しているようだ。小笠原の海で生まれた2匹は、すみだ水族館(東京都墨田区)で日々元気に成長している。

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 アオウミガメの保全活動の一環として小笠原の海で生まれた赤ちゃんを1年間飼育し、再び海に放流している同館。小笠原村と提携しての活動は開業時から続いており、これまで33匹がここで育ち、故郷の海に帰っていった。

 現在同館にいる2匹は7月に小笠原で孵化(ふか)し、9月にやってきた。少しずつ大きくなり、甲羅の長さは約10センチに成長。エサを食べる様子や測定会を通じて「1年間の成長を見守ってほしい」と飼育員を務める藤原智昭さん(33)はいう。

 世界中の海を旅するアオウミガメは基本、泳ぎを止めない。水槽でも休みなく泳ぎ続ける姿を見られる。エサにも特徴があり、肉食が多いウミガメの中、赤ちゃんの時はエビやカニなどの雑食、成長すると草食に。海に帰っても生きていけるよう成長に応じてエサの配合を調整している。

 今の2匹が来る数日前、昨年から愛情をかけて約27センチまで育った2匹が小笠原の海に放された。浜に放すと一目散に海へと向かったが、「初めての大きく深い海でちゃんと泳げるか」と心配になった藤原さんは、しばらく一緒に泳いだ。1匹と目が合い、「『行ってこいよ!』という気持ちで見つめ返した」という。別れの挨拶を交わし、大海原の長旅へ送り出した。

 今年は初めて放流の様子をツイッターでライブ配信し、旅立ちを多くの人が見届けた。「元気でね」「頑張れ」という応援や「大きくなったな」「さみしい」と別れを惜しむ声、「故郷の海が分かるんだね」という感動の声が寄せられた。リピーターも多い同館で、その成長過程は海への興味を広めているようだ。

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