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野口さん、コロナ禍での出発 新型宇宙船に搭乗「回復する力見せる」

感染対策をして船外活動の訓練を行う野口聡一さん=6月(JAXA・NASA提供)
感染対策をして船外活動の訓練を行う野口聡一さん=6月(JAXA・NASA提供)

 宇宙飛行士の野口聡一さん(55)が日本時間15日、米スペースX社が開発した新型宇宙船「クルードラゴン」に日本人として初めて搭乗し、国際宇宙ステーション(ISS)での約半年間の長期滞在に出発する。新型コロナウイルスの感染拡大に見舞われる中での船出となるが、野口さんは「困難な状況でも宇宙に挑戦する姿から、何かを感じてもらいたい」と話す。

 野口さんは2005年の初飛行で米スペースシャトル、09年にロシアのソユーズ宇宙船に搭乗。3度目の今回は9年ぶりに本格運用される米国の有人宇宙飛行で、民間宇宙船による世界初の実用飛行に挑む。「歴史的転換点に日本人として運用に携われるのは大きなメリットだ」と語る。

 一方で、コロナ禍の訓練は困難を極めた。対面での訓練や議論は、船外活動や非常事態に備えたシミュレーションなど必要最低限にとどめ、原則リモートに変更。新型宇宙船がデジタル対応だったことが幸いしたが、訓練指導員の人数を減らし、こまめな検査を義務付るなど感染対策には細心の注意が払われた。

 野口さんは「自分たちが今できることに集中して、日々の訓練を地道に一つ一つやってきた」と振り返り、「大変厳しい制約を受けたが、奇跡的にほぼ100%の訓練ができた」と手応えを語る。

 一方、当初は昨年末の予定だった打ち上げは1年近く延期に。先月には打ち上げに使う同型ロケットのエンジンの装置に不具合が見つかり、追加点検のためさらに2週間遅れた。

 同乗する3人の米国人飛行士と相談し、今回の宇宙船に「レジリエンス(回復力)」と名前を付けた。世界中の人々が一日も早く元の生活に戻れるようにとの願いを込めた。

 「宇宙への挑戦をやめず、回復する力を身をもって見せていきたい」

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