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感染再拡大の欧州「医療崩壊」に懸念 外出制限広がる

10月30日、外出制限措置が実施され閑散とするパリ市内(ロイター=共同)
10月30日、外出制限措置が実施され閑散とするパリ市内(ロイター=共同)

 【ロンドン=板東和正】新型コロナウイルスの感染が再び広まっている欧州で、「医療崩壊」が起こることへの懸念が強まっている。医療機関が逼迫する中、欧州主要国は相次いで市民の外出や飲食店営業の制限に踏み切った。感染者数、死者数ともに世界最多の米国でも、3日の大統領選を前に感染の拡大速度が速まっている。

 米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、2日時点で世界全体の感染者は累計約4650万人。死者は120万人を超えた。欧州では感染流行の「第2波」が広がっており、ロイター通信は1日、欧州全体で感染者が1千万人を超えたと報じた。

 フランスなど欧州諸国は、感染流行の「第1波」への対応として3月に相次いで外出制限を導入。5月以降は段階的に緩和したが、その後、感染者数が再び増加に転じた。フランスではこのところ、1日当たりの新規感染者が4万人を超す規模となり、スペインや英国でも2万人超と勢いを増している。感染増加は6月から9月上旬の休暇期間中の移動が要因の一つとみられている。

 懸念されるのは、医療態勢の逼迫だ。英メディアによると、死者数が4万6千人超と欧州で最も多い英国では、新型コロナの入院患者が1日に1千人以上に上るという。英BBC放送は「『第2波』は英国の病院にこれまで以上に大きな負担をかけている」とし、第1波の時期よりも事態は深刻だと伝えた。

 こうした事態を受け、欧州では規制を再び強化する動きが拡大。フランスでは10月30日、全土で外出禁止令が再施行され、生活必需品を扱う店を除き、ほとんどの商店や飲食店が閉鎖された。こうした措置は少なくとも12月1日まで続けられる。英国やドイツ、オーストリアでも11月上旬からの約1カ月間、飲食店の営業停止などの措置がとられる。

 一方、国別の累計感染者数では米国が約920万人で依然として最多。死者数も23万人超と群を抜いている。米国ではこのところ、1日当たりの新規感染者が8万人を超える日が相次ぎ、10月30日には9万人以上と過去最多を更新。4月、7月に続く「第3波」が警戒されている。

 米国に次いで感染者が多いインドでは、感染拡大のペースが下がりつつあるものの、11月中旬にヒンズー教最大の祭典を控え、再び増加することが危惧されている。

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