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コロナ再感染 2回目で重症化例 ワクチン開発影響に懸念

 新型コロナウイルス感染から回復後、再び感染した患者が国内外で報告され、開発が進むワクチンの効果を懸念する声が出ている。感染者全体では珍しいケースとみられるが、2回目の感染で重症化した例もあり、本来は感染を防ぐ抗体が悪い方向に働いた恐れが指摘される。免疫獲得による社会復帰や感染収束の時期に影響を及ぼす可能性もあり、抗体の持続性や機能の研究が急がれている。

 英医学誌ランセットによると、米ネバダ州の20代男性は喉の痛みなどを訴え、4月の検査で陽性を確認。5月に陰性となったが、その後体調を崩し、6月に再び陽性となった。4、6月の検査で採取したウイルスを分析したところ、遺伝子タイプが異なり、再感染であることが分かった。2回目は息切れを伴う低酸素症となり、一時は酸素吸入が必要なほど重症化した。

 再感染例は他に香港、英国、ベルギー、オランダ、エクアドルでも報告され、エクアドルの男性も2回目のほうが症状が重かったとされる。国内でも8月に感染確認された沖縄県の20代女性2人が、回復後の10月上旬に再び感染したことが発覚した。ただ、遺伝子分析は行っておらず、感染経路などから保健所が「再感染」と判断したという。

 風邪を毎年引くように、新型コロナの再感染は誰にでも起こり得るのか。英大学インペリアル・カレッジ・ロンドンが国内36万人以上を対象にした調査では、6月下旬から7月上旬に全体の6%から抗体を検出したが、9月には4・4%だったことが判明。感染後に抗体ができても数カ月で失われ、免疫が急速に減退する可能性があるという。

 もっとも、世界の感染者が4千万人を超える中で、再感染が確定したのは数例に過ぎない。日本ウイルス学会理事長で大阪大の松浦善治教授は「再感染はごくレアなケース。仮に2回感染しても早期に免疫が反応し、通常は症状は軽くなる。抗体が減るからワクチンに効果がないわけではなく、開発に支障が出るというのは拙速だ」とする。

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