PR

ライフ ライフ

中国とバチカン、暫定合意を2年間延長 「関係改善進める」

ローマ教皇フランシスコ(AP=共同)
ローマ教皇フランシスコ(AP=共同)

 【瀋陽=西見由章、パリ=三井美奈】中国外務省の趙立堅(ちょう・りつけん)報道官は22日、キリスト教カトリックの総本山バチカン(ローマ教皇庁)との間で、中国国内の司教の任命権問題をめぐる暫定合意を2年間延長したと発表した。趙氏は「双方は引き続き密接な意思疎通と話し合いを保ち、関係改善のプロセスを進めていく」と強調した。

 中国は1951年にバチカンと断交後、政府公認のキリスト教団体を通じて独自に司教を任命し、バチカンと対立してきた。2018年の暫定合意後、中国が独自に任命した司教をバチカン側が追認している。

 中国の習近平指導部は「国外勢力が宗教を利用して侵入」することを警戒し「宗教の中国化」を推進。中でもキリスト教は民主主義の浸透につながるとみており、バチカンとの暫定合意という“お墨付き”を得てからは非公認の「地下教会」への弾圧を強めている。

 21日のバチカン放送によると、ローマ教皇庁のパロリン国務長官(首相に相当)は暫定合意の延長決定前に「喜んでいる」と記者団に述べた。

 パロリン長官は「合意が中国の問題をすべて解決するわけではない。宗教、とりわけカトリック教会に対する規制がある」と指摘する一方、中国の「地下教会」のカトリック聖職者が教皇フランシスコの祝福を受けられるようになったと暫定合意の成果を強調。「中国との関係正常化」に向けた条件作りの必要性にも触れた。

 バチカンと中国は暫定合意以後、急接近し、今年2月にはバチカンのギャラガー外務局長(外相)が中国の王毅国務委員兼外相とドイツで初会談。中国は欧州で唯一、台湾と外交関係を結ぶバチカンとの国交樹立を図り、台湾に「断交」のダメージを与えたい考え。

 一方、暫定合意については9月、ポンペオ米国務長官が「中国の人権侵害は悪化している」として延長に強い反対を表明。パロリン長官は「不適切」だと反論し、不快感を示していた。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ