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ロックダウンもマスクもなし スウェーデンのコロナ対策 国民疲弊回避

 現地メディアによると、国民の半数以上が政府の対策を支持している。理由の多くは、外出制限や小中学校の休校などを避けたことで、家庭環境の悪化や経済への致命的な打撃を防げたとの評価だ。

 政府が緩やかな感染防止措置を重視するのは「(新型コロナとの戦いが)短距離走ではなく、マラソン」(政府の対策を指揮する疫学者、アンデシュ・テグネル氏)との考えからだ。地元のカロリンスカ研究所のヨナス・ルドビクソン教授(疫学)は「厳しい措置で国民を疲れさせてしまうと規制を守り続けることが難しくなり、感染拡大につながる」と解説した。

 欧州疾病予防管理センター(ECDC)によると、21日までの14日間の10万人当たりの新規感染者数では、外出制限をした英国やフランス、スペインが300人を超える一方、スウェーデンは100人未満。国民の自主性を重んじ、最低限のルールで感染拡大を抑えるのに一定程度、成功したともいえる。

 ただ、スウェーデンより厳しい措置をとるノルウェーやフィンランドといった周辺の北欧諸国と比べると10万人当たりの感染者数は多い。スウェーデンの累積感染者(約10万人)と死者(約6000人)は日本を上回ってもいる。

 「(緩やかな措置で)感染しないか不安はある。ただ、表だって口にしにくい雰囲気もある」。カフェの店員はそうも漏らした。

 地元の科学者ら2000人以上は今年3月、政府に厳しい制限措置を求める誓願に署名した。署名した感染症学者、セシリア・セーデルベリ・ナウクレル教授は「外出制限などを実施していれば、数千人の命が助かったとの分析がある」と語り、政府の対応に疑問を呈した。

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