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見えない飛沫、正しく回避 スパコン「富岳」で可視化 

飲食店のテーブルで感染者(手前)の正面に座った人が浴びる飛沫のシミュレーション(理化学研究所、豊橋技術科学大、神戸大提供)
飲食店のテーブルで感染者(手前)の正面に座った人が浴びる飛沫のシミュレーション(理化学研究所、豊橋技術科学大、神戸大提供)
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 シミュレーションでは、飲食店でテーブル(縦60センチ、横120センチ)を4人で囲み、うち1人の感染者が、正面、はす向かい、隣の相席者に向かって1分間程度の会話をしたケースを想定。座る場所によって届く飛沫の数がどう違うかを調べた。

 その結果、飛沫は話しかけた相手に対してまっすぐに飛ぶ性質が強いことから、話しかけた人以外にはほとんど到達しないことや、感染者が相席者に均等に話しかけた場合には隣席にもっとも多く届き、次いで正面、はす向かいの順になった。隣は正面に比べて5倍の飛沫が届き、はす向かいは正面の4分の1程度に減ることが判明した。

 ウイルスを想定した「新しい生活様式」として、「食事は対面ではなく横並びで座ろう」と推奨されてきたが、状況に応じた対策が必要となりそうだ。

 坪倉氏は「隣の人との間にパーティションを立て、前方への飛沫はマウスガードなどで抑えるといった対策が有効ではないか」としている。

■マスクは鼻も覆って

 他人に飛沫を飛ばさない点から着用が求められ、罰則付きで義務化している国もあるマスク。その防御効果についてもシミュレーションが行われた。

飲食店のテーブルで感染者(手前)のはす向かいに座った人が浴びる飛沫のシミュレーション。飛沫到達数は真正面の場合と比較して4分の1程度にとどまる(理化学研究所、豊橋技術科学大、神戸大提供)
飲食店のテーブルで感染者(手前)のはす向かいに座った人が浴びる飛沫のシミュレーション。飛沫到達数は真正面の場合と比較して4分の1程度にとどまる(理化学研究所、豊橋技術科学大、神戸大提供)
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 6秒間かけて深呼吸をしたときに、体内に取り込まれる飛沫やエアロゾルの量を評価したところ、マスクをしていると上気道(鼻腔から咽頭)に入る飛沫数を3分の1まで低減できることが分かった。とりわけ大きな飛沫についてはブロックする効果が高いという。 坪倉氏は「自分を守るためにも、マスクは鼻も覆ってしっかりつけてほしい」と注意を促した。

 ただ、エアロゾルに対しての効果は限定的で、マスクをしていない場合とほぼ同じ数の飛沫が気管の奥にまで達するという。

 マスクと顔の隙間からの侵入を阻止することは難しいといい、感染を防ぐには換気などの対策との併用が重要だとしている。

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