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就職つながる分野が人気 「不況時の動向」 河合塾入試調査

 来年4月入学に向けた大学入試をめぐっては、教員養成課程や看護、食物・栄養など、資格取得や就職につながりやすい分野を学ぶ学部学科に人気が集まっていることが、大手予備校の河合塾による動向調査で判明した。法・政治など代表的な文系学部は低迷しており、背景には新型コロナウイルスによる景況感の悪化があるとみられ、担当者は「不況時の動向に近づいている」と指摘している。

 今回の調査では新型コロナによる会場繰りなどの影響で、例年より浪人生をはじめ模試の受験者数が減少。それに伴い、前年比で国公立大の志望者数の割合は92・7%、私立大は90・7%にとどまった。

 これらの数値を参考に学部系統別の志望者数を前年比割合で見ると、国公立大は医療系の薬学、看護、医療技術・保健に加え、栄養士などにつながる食物・栄養、インテリアデザイナーなどの住居・生活科学に人気が集まった。近年は労働環境が厳しいと敬遠されがちだった教員も注目され、教員養成課程の志望割合が上位に入った。

 私立大でも同様の傾向が出ているが、薬学は国公立大ほど伸びておらず、担当者は「私立大は国公立大よりも学費が高いからではないか」と推測。実際に学費が高額とされる医学や歯学は、国公立大も私立大も伸び悩んでおり、ここでも景況感の悪化をうかがわせる結果となった。ただ、担当者は「医学部などの志望者は例年浪人生が多く、今回の模試は浪人生が少ないことも影響している可能性がある」とした。

 近年、各地の大学で学部の新設が続くなど人気の情報系は、国公立大、私立大ともに堅調に推移した。

 一方、好況時には人気が集まるとされ、実際に就職活動が「売り手市場」だった最近まで志望者が多かった文系は、特に法・政治の人気が落ち込んだ。

 今回の調査結果をめぐっては、今年は新型コロナの影響もあって、高校や受験生の志望先の検討が例年よりも進んでいないとされ、担当者は「今後、さらに詳細な動向が固まってくるだろう」と話している。

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