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【話の肖像画】女優・大地真央(64)(10)明日昇る太陽を信じて

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宝塚時代から演じた「風と共に去りぬ」のスカーレット(東宝提供)
宝塚時代から演じた「風と共に去りぬ」のスカーレット(東宝提供)

 《平成9年、声帯炎で「クレオパトラ」を1週間休演したものの、翌年は「サウンド・オブ・ミュージック」「アイリーン」「ローマの休日」と立て続けに大作ミュージカルに主演した》

 声が戻ってからは、ボイストレーニングを一からやり直しました。自分の台詞(せりふ)や歌声も録音し、弱点と真正面から向き合いました。そして地声でどこまで引っ張れるか、発声法も含めて鍛えました。すると(宝塚の)男役時代からの一番低い声に加え、高音も出るようになったんです。それまで(「マイ・フェア・レディ」の)イライザのキーも下げて歌っていましたが、オリジナルのキーに上がったほどです。声帯炎になったおかげで声域が広がり、スタッフから「鉄ののど」と言われるようになりました(笑)。

 ミュージカル俳優の共通点は、みなネアカで前向きだということ。そうでないとお客さまに活力をもたらす舞台などできませんし、作品や役の影響も大きいと思います。例えば「サウンド-」のマリアが、(家庭教師先の)トラップ大佐に愛を感じるようになって悩み、修道院に戻ると、院長先生は「たたけよ、さらば開かれん」とおっしゃいます。幸運を待つのではなく、運命の扉を自分でたたく勇気と行動力の大切さを、舞台上の役たちは教えてくれます。

 《椿姫にトスカ、ココ・シャネル、マリー・アントワネット…。大地さんの演じてきたヒロインは情熱的で、色濃い役が多い。イライザと並ぶもう一つの代表作が「風と共に去りぬ」のスカーレット・オハラだ》

 スカーレットには切っても切れない縁があって、さまざまな形で演じてきました。最初は昭和52年、宝塚の新人公演で前編を1回だけ演じ、62年には東宝のストレートプレー(台詞劇)の「風-」に主演しました。これも原作の前編で、スカーレットが米南部の故郷、タラに帰るまでの舞台です。平成8年には「風-」の続編「スカーレット」に、さらに13年には、前編後編を通す新たなオリジナルミュージカルとしての「風-」に主演しました。

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