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月探査に国際ルール、日米欧が合意 中国を牽制

宇宙飛行士が月面で活動する米国のアルテミス計画の想像図(NASA提供)
宇宙飛行士が月面で活動する米国のアルテミス計画の想像図(NASA提供)

 政府は13日、月探査で得た宇宙資源の利用などについて米欧など8カ国で定める新たな国際ルール「アルテミス合意」に署名した。米国が主導する有人月探査計画「アルテミス計画」が進む中、月面探査などへの民間参入を後押しし、各国との宇宙開発競争に乗り遅れないようにする狙いがある。

 合意では、宇宙活動を平和目的で実施▽他国の活動への不干渉▽自国の宇宙政策や科学的データの情報共有▽宇宙滞在者の緊急時の相互援助-などを規定。署名は米国の呼びかけで、日本のほかカナダ、英国、イタリア、オーストラリア、ルクセンブルク、アラブ首長国連邦が賛同した。法的拘束力はない。

 月探査をめぐっては、米国がアポロ計画以来、約半世紀ぶりに有人月面着陸を目指すアルテミス計画を進めるなど各国による競争が激化。一方で、宇宙空間での活動を規定する「宇宙条約」は、宇宙資源の探査や取り扱い、所有権などについて明確なルールを定めていなかった。

 アルテミス計画に参加する日本も、日本人宇宙飛行士による初の月面着陸を行うことで米国と合意。官民共同で月面で水などを探す資源探査車などの開発を進めており、今回の署名によって宇宙開発への活発な民間参入を後押し、宇宙関連産業の国際競争力強化を図る狙いがある。

 月面探査では、中国も昨年1月に難易度の高い月の裏側への無人着陸に世界で初めて成功。軍が深く関与して進出を強化していることから、米国は各国と協調して宇宙空間での探査や資源の取り扱いなどの国際ルールを定めることで、中国を牽制(けんせい)する意図もあるとみられる。

 萩生田光一文部科学相と井上信治宇宙政策担当相が連名で署名した。

 アルテミス計画は米国が大型ロケットと新型の有人宇宙船で2024年に月面に着陸。国際協力で月の上空を周回する基地を建設し、ここから月の南極に降りる。基地では月の科学探査や実験を行うほか、月を中継地として火星へ飛行する技術も獲得する。

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