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【話の肖像画】女優・大地真央(64)(7)「日本発」ミュージカルの夢

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世界で初めてミュージカル化された「ローマの休日」のアン王女役の演技が評価され、文化庁芸術祭賞大賞を受賞 (東宝提供)
世界で初めてミュージカル化された「ローマの休日」のアン王女役の演技が評価され、文化庁芸術祭賞大賞を受賞 (東宝提供)

 《宝塚退団後の30代以降も、次々と大作の主演舞台の仕事が続いた》

 「サウンド・オブ・ミュージック」のマリアや「カルメン」のタイトルロールなど、誰もが知る名作に主演させていただき、目まぐるしい日々でしたが、充実していました。どの作品も大切ですが、海外からの輸入作品ではなく、日本発のオリジナルミュージカルの創作過程に加われた経験は、私の財産になりました。しかも関わった作品は、スタッフもすべて日本人。本当に大変でしたが、外国人スタッフの力を借りずにやり遂げたのは、東宝さん(製作)でなければできなかったと思います。

 《オードリー・ヘプバーン主演の映画で知られる「ローマの休日」は平成10年、世界で初めてミュージカル化され、大地さんがアン王女で主演した》

 私の一番好きな映画です。ミュージカル化にあたり、生みの苦しみも味わった上で主演できたことは、私の誇りです。実は原作映画の影響で宝塚在団中、(映画でヘプバーンとグレゴリー・ペックが2人乗りしたイタリア製のバイク)ベスパに乗って、劇団に通っていた時期もあったほどです。でも夏は暑くて冬は寒いので、すぐやめてしまいましたが(笑)。舞台でもバイクの場面が入り、ベスパ風日本製スクーターで駆け回りましたね。限られた舞台空間での運転は、難しいんですよ。

 アン王女が身分を隠し、街に出るたった1日の出来事を描く作品ですが、初めてローマの街や人に触れ、初恋も経験して大人になっていきます。その過程を、脚本作りの段階からスタッフと一緒に作品を作り上げることができたのは、大変な作業ではありましたが、役者冥利(みょうり)に尽きました。斉藤由貴さんが素晴らしい歌詞を書いてくださって、私も劇中、10曲歌いました。舞台は総合芸術です。作品を愛するスタッフやキャストが一体になり、相乗効果でいい作品を生み、大きく育てられたと思います。

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