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【話の肖像画】女優・大地真央(64)(5)私の道を歩むため宝塚卒業

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(萩原悠久人撮影)
(萩原悠久人撮影)

 《宝塚時代の代表作となったブロードウェー・ミュージカル「ガイズ&ドールズ」は、自ら劇団に企画を提案した作品だ》

 宝塚時代から毎年1度はニューヨークに行っていました。もちろん新作ミュージカルや舞台を見るのが目的で、作品を見ては興奮し、エネルギーあふれる街や人から刺激を受けました。私にとって特別な街です。

 当時(1980年前後)はミュージカルの黄金期。「キャッツ」や「コーラスライン」などの名作がひしめき合い、劇場をハシゴしました。そうしているうちに、ぜひやりたいと思ったのが、「ガイズ-」でした。ニューヨークのギャンブラーが主役で、それを宝塚のトップスターが演じるのは、冒険に見えたかもしれません。でも、意外と合うと思ったんです。いろいろなキャラクターが出て、組子の個性も生かせます。

 劇団に上演を提案したら、驚かれました。海外作品は著作権関係の手続きも難しく、「無理」と言われました。でも諦めずに訴え続けたら、約2年後、「上演できる」と。うれしかったですね。

 《昭和59年、念願かなって「ガイズ-」に主演。評判も上々で、その達成感もあって退団を考え始める。トップ就任期間は2年10カ月。翌60年、女優として29歳で再スタートを切ることにした》

 宝塚でやりたいことはすべてやらせていただき、思い残すことはありませんでした。私は宝塚はいずれ、卒業するところだと思っていました。とてもいいところで、スターに合わせて舞台を作ってくれます。トップの顔ぶれは変わっても、宝塚らしさは不変です。それが良さなんですが、新たな挑戦をしたい人間には、時の止まった温室のようにも思えるんです。28歳のとき、大好きな父が亡くなったことも大きかった。入院中の父に退団の相談をしていました。「自分で考え、あなただけの、自分の人生を歩みなさい」と背中を後押ししてもらったことも、一つのきっかけになりました。

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