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【話の肖像画】女優・大地真央(64)(4)妥協はしない 私だけの男役

 《宝塚の異端児と形容され、人気はうなぎ上り。57年、当時最年少の26歳で月組トップスターに就任した。相手役は黒木瞳さんで、4組(当時)の中で一番若い、20代トップコンビの誕生だった》

 黒木さんは研2(入団2年目)で、トップ相手役に抜擢(ばってき)されました。彼女の先輩に有望な娘役さんもいましたから、私があからさまに彼女をかばうと、組全体がうまくいかなくなってしまう。そんな難しい組構成の中で、彼女はよく付いてきてくれました。

 8学年下の黒木さんに、「普通の人が10年かけてやることを、あなたは今、できなければいけない。これも選ばれた人間の宿命だから」と言って叱咤(しった)激励し、公演後は毎日、反省会です。彼女に「月組トップだけではなく、宝塚全体のトップになろう」と若さ故の大それたことを言い、彼女も必死で頑張ってくれました。苦楽を共にした黒木さんとは、今も仲良しです。

 《トップとして、目指してきた新しいタイプの男役を体現するため、細部にまで徹底的にこだわった》

 役の内面研究は当たり前。衣装さんには「5ミリの大地」と呼ばれました。ただでさえ女性が男性を演じるのですから、輪郭は大事。衣装を5ミリ直すだけで、見え方は全く違います。ショーも場面ごとに、髪形や口紅の色まで変えました。宝塚の舞台を一人でも多くの人に、思う存分楽しんでいただきたい。その一心で、一切妥協しませんでした。(聞き手 飯塚友子)

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