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【ビブリオエッセー】それは「生きる条件」のこと 「育ててくれて、ありがとう」絵・文 葉祥明(サンマーク出版)

 「ボク、ママにぜひつたえたいことがあるんだ」。この絵本は、ハンディキャップのある子ども「ボク」の目線で書かれています。ハンディキャップをもって生まれた子どもたちはさまざまな困難や問題と向き合い、大変だと思われがちです。

 ではハンディキャップのない人たちに困難や問題はないのでしょうか。たくさんあると思います。著者は書きます、「ハンディキャップとは、障害のことではなく、生きる条件のこと」だと。

 この絵本を子育てをしているご両親に読んでほしいのです。子どもを育てたこともない私が言うのも恐縮なのですが、子どもを育てるのが大変なことだということは分かります。ハンディキャップのある子どもに対して自分を責めてしまう人たちがいるという話を聞いたこともあります。もちろん「現実」を知らない私に何が言えるわけでもありませんが、「ボクはボク。ほかのみんなとすこしちがうところがある、ただそれだけさ。それがボクなんだ!」という言葉には逆に励まされます。

 「ボクらはくるしみにはまけない」。「カラダ」という「うつわ」を使って「どんなじんせいをつくるか、どんなことができるか」、人はみんな「人生のチャレンジャーなんだ!」。

 考え方を少し変えるだけで感じ方も変わってきます。この絵本はそう教えてくれました。

 ハンディキャップは「生きる条件」。著者はこう続けます。「決して非力でかわいそうな運命の犠牲者や被害者ではない」と。

 私も改めて、両親への感謝の気持ちがわいてきました。同時に、いつか子どもが生まれた時、たくさんの愛を注ぎたいと思いました。

 堺市西区 森瑞帆 21

 【ビブリオ・エッセー募集要項】本に関するエッセーを募集しています。応募作品のなかから、産経新聞スタッフが選定し、月~土曜日の夕刊1面に掲載しています。どうか「あなたの一冊」を教えてください。

 投稿はペンネーム可。600字程度で住所、氏名、年齢と電話番号を明記し、〒556-8661産経新聞「ビブリオエッセー」事務局まで。メールはbiblio@sankei.co.jp。題材となる本は流通している書籍に限り、絵本、漫画も含みます。採用の方のみ連絡、原稿は返却しません。二重投稿はお断りします。

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