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インフルとコロナ同時流行も「極力予防接種を」 

65歳以上の高齢者のインフルエンザワクチンの無償化について説明する大阪府の吉村洋文知事=8月28日、大阪市中央区の大阪府庁
65歳以上の高齢者のインフルエンザワクチンの無償化について説明する大阪府の吉村洋文知事=8月28日、大阪市中央区の大阪府庁

 新型コロナウイルス感染症との同時流行に備え、65歳以上の高齢者へのインフルエンザワクチンの優先接種が10月1日から始まる。同時流行した場合は医療現場のさらなる逼迫(ひっぱく)が懸念されており、専門家は可能な限り接種を受けるよう呼びかけている。

 「現場では『この冬を乗り越えられるかどうか』という声が上がっている」

 近畿大病院感染対策室長の吉田耕一郎教授は危機感をあらわにする。

 新型コロナとインフルはともに発熱など似た症状があり見分けがつきにくく、インフルが流行すればそのぶん新型コロナの疑いのある人が増える。検査の結果が出るまでどちらか分からないため、医療従事者らは防護服を着用するなどの措置をとって患者をみなければならない。必要な職員数や手間は格段に増えることになり、吉田教授は「新型コロナの感染者自体が増えていなくても、医療現場を逼迫する可能性がある」と指摘する。

 さらに、コロナかインフルエンザか判別できないからといって患者を受け入れなければ病院の経営難にもつながりかねず、吉田教授は「病院側は同時流行を意識して、検査の態勢を整える必要がある」と訴える。

 大阪府など各地の自治体では65歳以上を対象にワクチン接種費を無償化する動きも広がる。厚生労働省によると、今冬のインフルエンザワクチン供給量は約6300万人分になる見込みだが、感染を警戒して接種希望者は増えると予想される。

 広島大の坂口剛正教授(ウイルス学)は「今冬は例年以上に気を付けなければならない。ふだん予防接種を受けない人でも、特に重症化リスクの高い高齢者は、できるだけ受けるようにしてほしい」とした上で、マスクの着用や手洗いなどは「新型コロナとインフル双方に有効な感染防止策」として徹底するよう呼びかけている。

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