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AI利用の乗合タクシー導入 茨城県大子町、高齢者らの足として実習実験

乗り合いタクシーの前に立つ茨城日産自動車の加藤敏彦社長、大子町の高梨哲彦町長、NTTドコモ茨城支店の中山晴之支店長(右から)=大子町役場
乗り合いタクシーの前に立つ茨城日産自動車の加藤敏彦社長、大子町の高梨哲彦町長、NTTドコモ茨城支店の中山晴之支店長(右から)=大子町役場

 茨城県大子町は人工知能(AI)を利用して町民や観光客向けの乗り合いタクシーを運行する実証実験を10月1日から1年間の予定で行う。インターネットで予約すれば、町内の指定された場所間を無料で乗車でき、町民らの利便性向上や地域の経済活性化などへ役立つことが期待されている。(三浦馨)

 導入されるタクシーは10人乗りと、8人乗りの2台。車両は茨城日産自動車(水戸市、加藤敏彦社長)、AIを使った運行の予約システムはNTTドコモ茨城支店(同市、中山晴之支店長)が提供する。

 うち、町民向けのタクシーは祝日を除く毎週火曜と水曜の午前9時から午後5時まで運行。曜日によって運行エリアは異なるが、町内287カ所で乗降できる。一方、観光客向けのタクシーは土日祝日の同時間帯に、JR水郡線の駅や観光名所など町内26カ所で乗り降りが可能だ。

 どちらのタクシーもスマートフォンやパソコンでネットの専用サイトから予約する。希望する乗車時間や乗降場所、人数を入力し、同時間帯に予約が重なった場合はAIが効率的なルートを選び、利用者を乗降させる。町民向けのタクシーは電話での予約も可能だ。運行は町内のタクシー会社に委託する。

 また、金、土曜、祝日前日の午後5時から11時までは町内の飲食店利用者向けのタクシーも運行。祝日を除く月曜と金曜は、昨秋の台風19号で被害を受けた地区や仮設住宅と病院や商業施設を結ぶ臨時無料バスも1日2往復走らせる。観光やビジネス向けに、ネット予約によるカーシェアリング用のレンタカーも2台用意する。全体の事業費は約3千万円を予定する。

 大子町では移動を公共交通機関に頼らざるを得ない65歳以上の高齢者が全体の4割を超えている。また台風に続く新型コロナウイルスの影響で観光面も大きな打撃を受けており、今回の試みに対する期待は高い。高梨哲彦町長は「この実証実験を町の未来像を描くしっかりとした礎としたい」と意気込みを語った。

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