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奈良・ウワナベ古墳の周濠で初の発掘調査へ 橿考研など

周濠の発掘調査が行われるウワナベ古墳(右)。左はコナベ古墳(奈良市、橿原考古学研究所提供)
周濠の発掘調査が行われるウワナベ古墳(右)。左はコナベ古墳(奈良市、橿原考古学研究所提供)
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 奈良県立橿原考古学研究所と奈良市は18日、宮内庁が陵墓参考地に指定している同市の大前方後円墳「ウワナベ古墳」(5世紀中ごろ)の周濠(しゅうごう)を、来月から初めて発掘調査すると発表した。橿考研の調査地は周濠の北東部で、墳丘に渡るための陸橋などの存在が推定されている。宮内庁が管理する大王(天皇)墓級の古墳が調査されるのは極めて珍しい。

 ウワナベ古墳は墳丘長255メートルで全国13位の規模。周囲には水をたたえる周濠があり、終戦直後には付属する小古墳から872点もの膨大な鉄製品(鉄●・てってい=金へんに廷の旧字体)が出土したことで知られる。被葬者は仁徳天皇の皇后・八田皇女との説もある。

 周濠北東部は他の部分より幅が狭く、水深も浅い。すでに水位が下げられ、陸地化している。調査面積は約200平方メートルで、陸橋の有無など遺構の状況を確認する。

 ウワナベ古墳の墳丘は、皇族の墓である可能性が高い「陵墓参考地」として宮内庁が管理しているが、周濠部分は奈良市と同市法華寺町の共有地。今回は奈良市が後円部の周濠3カ所を調査するほか、宮内庁も墳丘裾(すそ)部で葺石(ふきいし)や埴輪(はにわ)の状況を調べる予定で、3者による同時調査となる。

 橿考研の川上洋一調査部長は「調査によって、墳丘の正確な規模が分かる可能性がある。(陸橋などの)新たな施設が見つかり、古墳の構造が判明すれば有意義な調査になるだろう」としている。

 調査期間は10月2日~11月30日。現地説明会は11月21~23日で、定員は3日間で計1680人。希望者は11月2日(必着)までに「ウワナベ古墳発掘調査現地公開受付事務局」(0742・36・0007)にネットかはがきで申し込む。応募者多数の場合は抽選。

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