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【話の肖像画】作家・湊かなえ(47)(12)10年間頑張って…ご褒美

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 《デビュー作『告白』の英訳本が2014年、米国のウォールストリート・ジャーナルの「ミステリーベスト10」に選ばれた。同書は英語、フランス語、中国語、韓国語、トルコ語など10カ国語以上の言語で翻訳されている》

 翻訳版はオプションみたいな感じで、売れていようがいまいが、あまり関係ないと思っていましたが、台湾や韓国、ブラジルなどでサイン会をしたときに、たくさんの読者が来てくださって考えを改めました。

 台湾では質疑応答があり、「うちは『母性』と同じ家族構成ですが、このようなことが起こらないために、夫としてどういうことを気をつけたらいいですか」と、男性からの質問がありました。国が違っても同じ人間なのだから、物語を自分のことに当てはめて読んで、気持ちを共感してもらえる。物語に国境はないんだと実感しました。

 《2018年、米ミステリー界で最も権威のあるエドガー賞の最優秀ペーパーバック・オリジナル賞に、『贖罪(しょくざい)』がノミネートされる。殺害された少女と一緒にいた4人の少女に降りかかる悲劇の連鎖を描いた小説だ》

 頑張ってきたかいがあった。平成28(2016)年のしんどかったときに、辞めなくてよかったと思いました。

 《ニューヨークで開かれたレセプションパーティーに出席。ノミネートされた作家や選考委員が一堂に会した》

 候補者は、「ノミネート」と書いた赤いリボンを着けるんです。「何部門?」と話しかけられて、会場の方々とおしゃべりをしました。どなたかが、私の作品について「彼女の作品はどんなものなの?」と聞いたら、選考委員の方が「彼女の作品は、過去と未来が行ったり来たりしてすごく面白いのよ」とほめてくださった。もしかしたら、私、賞を取るんじゃないかなと思ったほどです。

 その後、部門ごとに写真撮影をしました。お互いライバル同士なんですが、「どんなポーズで写真撮る?」と相談して、みんなで肩や腕を組んで撮影した後、「グッド・ラック」と言って解散。

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