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大阪・新世界の「づぼらや」100年の歴史に幕

 昭和23年には、中毒死の危険性があるフグを安全に食べるため、調理販売を免許制とした「ふぐ販売営業取締条例」を、大阪府が全国に先駆けて制定。これを機に、フグを扱う料理屋が大阪で徐々に増えていったという。

 高級魚のフグ食が、庶民の間にまで根付いた背景にあるのが、「づぼらや」の存在だ。北浜さんは「当時、フグは取れたてを生でさばくことが主流だったが、『づぼらや』は冷凍技術などを駆使し、鮮度を保ちながら安価で年中提供できる方法を確立した。フグ料理を大衆化したのが最大の功績だ」と話す。づぼらやはテレビCMも放送。スーパーや市場でもフグが販売されるようになった。

 フグ料理に欠かせない「ポン酢」も、づぼらやとの縁が深い。「旭食品」(大阪府八尾市)は、づぼらやのポン酢をまねて人気商品「旭ポンズ」を開発したという。

 高田悦司社長(67)によると、ポン酢がまだ家庭に浸透していなかった50年以上前、づぼらやのポン酢の味に魅了された創業者が「家庭でもこの味が味わえるように」と試行錯誤し、約3年かけて開発。高田社長は「づぼらやがなかったら旭ポンズは生まれなかった。感謝しています」と話す。

 創業100年の節目に、その歴史に幕を下ろす「づぼらや」。北浜さんは「果たしてきた功績が大きかった分、感慨無量。同じフグ料理屋として、とても尊敬していました」と話した。

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