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【書評】『江戸の夢びらき』松井今朝子著

 歌舞伎の「荒事」の創始者で、上演中に役者仲間に刺殺されるという最期を遂げた不世出の天才役者、初代市川團十郎(だんじゅうろう)の波瀾(はらん)万丈の生涯を描いた長編小説。初代團十郎は歌舞伎を通して、当時、相次ぐ天災と第5代将軍徳川綱吉の失政に泣かされていた江戸庶民を元気づけていたことが本書から伝わってくる。

 直木賞作家の著者は、京都・南座の近くで育ち、子供のころから歌舞伎に親しみ、松竹在職中は歌舞伎の企画・制作に携わったというエキスパート。本書で再現された舞台の様子は、まるで紙上歌舞伎を見ているかのようだ。(文芸春秋・1900円+税)

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