北海道で新たに16人感染 札幌のコールセンターで拡大
北海道と札幌、小樽、旭川の各市は1日、道内で新たに16人の新型コロナウイルスへの感染が確認されたと発表した。札幌市でコールセンターのクラスター(感染者集団)が12人増えて計23人になったほか、小樽市の2病院で感染が広がった。
道によると、1日午後5時時点の道内の感染者は延べ1797人(実人数1775人)。陽性患者は127人で、このうち重症者は2人にとどまっている。
1日の新たな感染者は、札幌13▽小樽2▽旭川1-の計16人。札幌市によると、同市の13人のうち12人は軽症か無症状。残る1人は年代や性別、症状などが非公表で、感染経路が不明となっている。
小樽市の2人は70代男性と60代女性。同市によると、70代男性はクラスターが発生している市立病院の入院患者で、この病院の感染者は計28人となった。
60代女性は小樽掖済会(えきさいかい)病院の看護師。掖済会病院では小樽市立病院の患者が転院して感染が広がったとみられ、掖済会病院の感染者は計4人となった。
小樽市立病院と小樽掖済会病院は、いずれも入院や手術に対応する2次救急医療機関。一部診療を制限しており、ほかの病院の負担増が懸念されている。
旭川市の1人は20代女性。市によると、同市が8月28日に感染を公表した旭川赤十字病院の60代女性看護助手の同居家族。この家では、札幌市から帰省していた30代女性も陽性と判明している。
旭川赤十字病院では、この看護助手と接触のあった職員らの検査を実施し、全員が陰性と確認された。市の担当者は「院内感染の可能性は低い」との見方を示している。