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部活クラスター差別、なぜ起きるのか 顔写真拡散やバイト拒否

 部活動などで新型コロナウイルス感染のクラスター(感染者集団)が発生した高校や大学で、学校や生徒が誹謗中傷されたり、アルバイトや教育実習を拒否されたりするなどの事態が起きている。文部科学省は「感染者に対する差別や偏見、誹謗中傷などを許さない」と、異例のメッセージを発信し悪質な投稿や言動を問題視。識者は「言い返せない立場の学校を地域で支えてほしい」と訴えた。

■「誤解に基づく非難は許されない」

 「マスクをしていないのは危機感が足りない」「学校側がちゃんと感染対策をしていればこんなことにならなかった」

 感染者が相次いで判明した松江市の立正大淞南高。会員制交流サイト(SNS)などのインターネット上では、学校を批判する声が相次いだほか、学校の活動を紹介する同校のブログに投稿された生徒らの写真もネット上に拡散された。

 同校のクラスター関連の感染者は生徒や教員ら100人を超えた。感染者の大半を占める男子サッカー部が7月下旬以降に3府県に遠征したことについては、「この時期に遠征をする必要があるのか」などの批判が相次いだ。

 こうした事態を受け、島根県は、写真の無断転載が確認された十数件のサイトについて人権侵犯の恐れがあるとして松江地方法務局に通報。法務局は人権侵犯に当たるかどうか判断し、削除要請などの措置を検討する。丸山達也知事は21日の定例記者会見で「誹謗中傷が、感染拡大防止を邪魔することになる。誤解に基づく非難は許されない」と述べた。

■教育実習受け入れ中止も

 ほかにもクラスターが発生した学校に対して厳しい視線が向けられている。

 ラグビー部でクラスターが発生した天理大(奈良県天理市)。部員ではない学生が、教育実習を受け入れる予定の学校2校から「保護者が不安になるから天理大生の受け入れを中止させてほしい」と連絡を受けたという。別の1校からは「検査を条件に実習を受け入れる」と伝えられた。

 さらに、別の学生2人からは、「天理大生なので、しばらくアルバイトの出勤を見合わせてほしいといわれた」と大学に相談があったという。

 ラグビー部は全寮制で大学は今春から原則オンライン授業、8月からは夏休みだった。このため、部員以外への感染拡大の可能性は低いとみられるが、学校外では、学生をひとくくりにした対応が見受けられる。

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