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【書評】『食べることと出すこと』頭木弘樹著

 学生時代に難病の潰瘍性大腸炎を発症した著者は、入院中にカフカをはじめとする絶望の文学に出合い励まされたという。そこからカフカ研究者、絶望文学の紹介者として執筆活動を始めた。

 本書は食事と排泄(はいせつ)という人間が生きてゆくうえでもっとも基本的なことに困難を抱えることになった著者の日々を詳細につづったノンフィクションだ。

 難病の治療によって生じる肉体的存在としての自分の変化、世界の見え方の変容を淡々とつづる文章の行間からは、絶望文学に精通した著者ならではの冷めたユーモアが立ち上る。(医学書院・2000円+税)

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