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新型コロナで中止・縮小も「慰霊の思いはつないでいく」 

平和記念式典で、間隔をあけて黙祷をする人たち=6日午前、広島市中区(須谷友郁撮影)
平和記念式典で、間隔をあけて黙祷をする人たち=6日午前、広島市中区(須谷友郁撮影)
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 新型コロナウイルスの感染拡大は75回目の原爆忌を迎えた広島にも大きな影響を及ぼした。6日に広島市中区の平和記念公園で開かれた「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)は参列者を例年の1割未満に絞り、鳩を放つ恒例行事も中止に。ほかにも毎年営まれてきた慰霊行事が中止や規模の縮小を強いられた。

 平和記念式典の会場では参列者の密集を避けるため席数を限定。参加したのは招待者らわずか785人だった。例年の1割に満たない数字だ。間隔を十分に確保したため、式典中は熱中症対策でマスクを外すことも認めた。

 民間の主催による追悼行事にも影響が出た。同公園やその周辺では、中止を知らせる看板が随所でみられ、開催した行事も規模を大幅に縮小した。

 昭和24年に焼け跡の金属から作られた「平和の鐘」(高さ1・4メートル、重さ800キロ)を鳴らす「響け!平和の鐘 祈念式」もその一つ。例年は一般市民ら約150人が参加していたが、今年は主催者側を中心に20人ほどに抑えた。実行委員で被爆者の船越聖示さん(91)=同市佐伯区=は「式を開催できることはありがたいが、毎年会える顔に会えず寂しい」と肩を落とした。

 恒例の「灯篭(とうろう)流し」も規模を縮小するなど、新型コロナによる大きな影響が出た広島。父親が入市被爆し、昨年までは灯篭流しに参加していた同市安佐南区の田中勝悟郎さん(70)は「今年はできる範囲でやるしかないが、慰霊への思いは来年以降にもつないでいかなければならない」と話した。

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