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【書評】『類語分類 感覚表現辞典』中村明著

 美しい風景、忘れられない料理の味、心身の違和感…。ある瞬間に心を動かされたリアルな感覚を言葉でうまく表現できず、もどかしい思いをすることは少なくない。そんなイメージを多彩な言葉ですくい上げた文章を、主に文学作品から集めて紹介している。

 文章例は視覚や聴覚から触覚を扱うものまで多岐にわたる。色彩表現では<海の上は少し墨汁を加えた牛乳のようにぼんやり暮れ残って>(有島武郎著『生れ出づる悩み』)のように、既成の色彩語に頼らない文章が意外に多い。自らの肌感覚に忠実に、常に新しい表現を試みた作家の姿が見えてくる。(東京堂出版・3600円+税)

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