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巨大太陽フレアを高精度予測 名古屋大などが技術開発

米観測衛星SDOが撮影した大規模な太陽フレア(NASA提供)
米観測衛星SDOが撮影した大規模な太陽フレア(NASA提供)

 太陽の表面で起きる爆発現象である「フレア」の大規模な発生を高精度に予測する技術を名古屋大などが開発した。米科学誌サイエンスに31日、論文が掲載された。巨大なフレアは通信障害などを起こして社会生活に大きな影響を及ぼす恐れがあり、正確な予測は被害の軽減に役立ちそうだ。

 フレアは太陽の黒点の周辺の磁場に蓄積された膨大なエネルギーが一気に放出される現象。巨大フレアは発生頻度は低いが、強い放射線などが地球に届く。

 この影響で北米での大規模な停電や、衛星利用測位システム(GPS)の誤差増大が起きた例がある。国際宇宙ステーション(ISS)や将来の月面探査で飛行士の被曝(ひばく)も懸念される。

 これまでは黒点の大きさや形状から経験的に発生を予測してきたが、的中率は5割に満たず、予測精度の向上が求められていた。

 研究チームは、磁場が不安定になるとフレアが発生するメカニズムを突き止め、発生の場所や規模を予測する計算モデルを開発。米航空宇宙局(NASA)の観測衛星のデータを使って検証したところ、過去約10年間に発生した9つの巨大フレアのうち、7つを正確に予測できた。

 1日から数時間前までに予測することが可能で、チームの草野完也名古屋大教授は「宇宙飛行士の退避や電力網の制御などの対策を取る時間ができる」と話す。発生情報を知らせる「宇宙天気予報」を提供している情報通信研究機構と協力し、1~2年後の実用化を目指す。

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