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【しずおかこのひと】わらじ館の橋都彰夫さん 富士山閉山も登山者の手助けを

富士山御殿場口7合目の山小屋「わらじ館」の橋都彰夫館長(本人提供)
富士山御殿場口7合目の山小屋「わらじ館」の橋都彰夫館長(本人提供)

 夏を迎えても登山道が開通せず、山小屋は営業せず、史上初めて閉鎖された富士山。それでも山頂に向かう登山者がいるのではと心配する御殿場口7合目の山小屋「わらじ館」の橋(はし)都(づめ)彰夫館長(61)らは、「富士山見守り隊」として自主的に小屋に滞在し、強行登山する人たちに手を差し伸べている。ルールを守らず山に入る登山者を助ける真意はどこにあるのか。(田中万紀)

 --今夏は史上初の富士山閉鎖に至った

 「新型コロナウイルスの関係で、仕方ない。一個人の気持ちが入る余地がない大きなことが起こってしまった。やむを得ないし、あらがえないですね」

 --警察OBが山小屋経営を始めたきっかけは

 「山ならどこでもよかったんですけど、御殿場出身だから富士山が身近でした。山登りを始めたのは40歳を過ぎてから。もう少し山に関わりたいと思っていたところ、同級生だったわらじ館オーナーから『今は大して営業していない』と聞き、『それなら自分でやってみよう』と思いました。もう10年です。最初は1人で始め、だんだんアルバイトで来てくれる人が増えました」

 --なぜ今夏は「富士山見守り隊」を行うのか

 「今年は山小屋が営業できないのに、上がってきちゃう人はいるだろうと。夏の富士山は装備がそろっていなくても天気がいいと登れてしまうので、今年も入っちゃう人がいることは容易に想像できる。ひとたび空が荒れれば大変なことになるのに、そんなときに小屋が全部閉まっていたらどうなるか。1カ所だけでも開いていたら、困っている人は助けられるし、仕事で山に入る県警や環境省職員の活動範囲を広げられるのではないか。開けておくだけで意味はあると考えました」

 --具体的な活動内容は

 「今年も、例年小屋に客が入り始める7月下旬から小屋を開け、1カ月くらい2~3人で交代しながら活動します。富士山閉鎖の周知が徹底されて誰も登ってこなければ、小屋の補修だけして活動を打ち切ります。ただお盆の時期は、日本にいる外国人実習生らが軽装で登ってくるのではないかと心配しているので、状況を見て判断したい」

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