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【見えない性被害】(下)4割以上が「教師から」…訴え、表に出づらく

教師による性被害の再発防止を訴える石田郁子さん=東京都千代田区
教師による性被害の再発防止を訴える石田郁子さん=東京都千代田区
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 教員による児童・生徒への性的暴力は、元々上下関係があるため被害の認識が持ちにくかったり声を上げづらかったりするため、実態が外部に伝わらないという特徴がある。過去に男性教師からわいせつ行為を受けていた経験を持つ女性が行ったアンケートでは、4割以上が「教師から性的被害に遭ったことがある」と回答。わいせつ行為を起こして懲戒処分となった教員の数も過去最多となっているが、「氷山の一角」だという見方も根強い。

 「経験してから犯罪だと気づくまでに、すごく時間がかかった。怖い出来事が起こると、(被害者は)向き合えるまでは避けて生きている」

 中学生時代、通っていた札幌市立の中学校で男性教師にわいせつな行為を受けた東京都在住のフォトグラファー、石田郁子さん(42)は、自身の経験を踏まえて未成年が性被害を外部に訴えることの難しさを強調する。

 自分が受けていた行為が性暴力だったと認識したのは、20年以上たってからだった。石田さんはPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症し、損害賠償を求めて昨年、教師と札幌市教育委員会を提訴した。

 だが、被害から20年以上経過しているとされたため、民法上の損害賠償請求権が認められず敗訴。現在は東京高裁で争っている。

× × ×

 自分と同じような被害者をこれ以上増やさないためには、被害の実態を広く知ってもらう必要がある。石田さんは今年5月、こんな思いからインターネット上で実態調査アンケートを実施した。

 10~70代の726人の有効回答を得たが、これによると、学校の教師から在学中や卒業後に性的被害に遭ったことがあるかという問いに対し「ある」と答えた人は実に42・4%に上った。

 具体的な被害の内容については「体や容姿に関することあるいは性的な発言・会話をされる」が41・1%、「体を触られる、触らせられる」が29・2%、「衣服をめくられる、触られる」が8・5%、「性的な行為をされる、させられる」が7・7%だった。

 学校以外で塾や習い事、スポーツ教室などのコーチや先生からの被害を「ある」と答えた人も17・3%いた。

 「男性教諭に服を脱がされた」「レイプされた」「胸が大きい、安産型といわれた」「部活で生理を揶揄(やゆ)された」「体育の授業で女子だけ水着で長くいさせられた」…悲痛な声が多く寄せられ、女性だけでなく男性からも被害の訴えがあったという。

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