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「土佐防災日記~東北から移住して」(4)「避難所のコロナ対策も住民目線で」四万十町防災職員、中野未歩

 その後思ったのは、大規模災害がコロナ流行下で起きた場合、地域住民が中心となって行う避難所運営にどの程度の感染症対策を追加すべきであるかという点だった。コロナだけなく、他の感染症対策も同様に考えると、今後は感染症対策の観点も盛り込んでいくことは必須であるものの、地域住民が対応できるレベルでないとお手上げ状態になる。もちろんその内容に応じたマニュアルの見直しも図られることになる。

 同時に、車中泊の可能性についても考えていかねばならない。熊本地震では多くの住民が車中泊避難を余儀なくされ体調管理が問題となったが、コロナ対策下では、車中泊避難のニーズは高まっていくだろう。さまざまな課題について、具体的な対策をひとつずつ立てていくしかない。

 先月、NPO法人主催の車中泊避難に特化した訓練に参加した。主催者が最後に話した「時間をかけて行うベストよりも、タイミングを逃さないベターが今は大事である」という話が印象的だった。

 梅雨の出水期に突入し、九州・中部地方で豪雨災害が発生した。明日はわが身であることを肝に銘じ、仮に万全でなかったとしても、今最善の策は何かを考えることが求められている。

 (町職員 中野未歩)

     ◇ 

 なかの・みほ 平成5年宮城県石巻市生まれ。23年東日本大震災で被災。関西学院大卒後、京都大防災研究所(修士課程)。31年四万十町役場職員。

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