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【主張】海の日 海洋立国の原点思う日に

 祝日は「国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日」(祝日法)である。その本来の意味を思い出したい。

 今年は23日が海の日の祝日である。ときの都合でめまぐるしく日付が変わってきた。

 平成8年から祝日となった海の日は、もともと7月20日だった。土日を含めた3連休を増やすハッピーマンデー制度により、15年から7月第3月曜日となった。

 今年は東京五輪開会予定日の前日である23日に移された。都内の渋滞緩和などのためである。

 その五輪自体が新型コロナウイルスで延期された。海の日はすっかり翻弄されている。

 24日もスポーツの日と名称を改めた祝日である。もとは昭和39年の前回東京五輪開会式が行われた10月10日、体育の日だった。ハッピーマンデー制度で10月第2月曜日となり、今回の五輪に合わせてまた日付が変わった。

 これでは祝日の意味は薄れ、ただの連休になる。五輪が延期となった今では特にそうである。

 五輪が国を挙げての事業であることや、ウイルス禍という国難にあることを考えれば、致し方ない面はある。しかし祝日とは国民が祝い、感謝し、記念する日だと再確認すべきだろう。

 本来の海の日だった7月20日は明治9年、明治天皇が東北・北海道を巡幸し、新造船の明治丸で横浜に着いた日である。

 明治丸は、灯台巡視船として海上輸送の近代化を支えた船でもある。小笠原諸島にいち早く調査団を送り、その領有にも一役買っている。

 日本が近代国家として徐々にまとまり、海洋立国を果たしていく物語の始まりを、7月20日という日に読むべきだろう。

 現在、中国は尖閣諸島などで日本に圧力をかけ続けている。日付は変わっても海の日にはりりしく海に出た先人を思い、海洋立国日本の原点を確認したい。

 今年はウイルスの影響で海水浴場の開設中止が相次いでいる。海に囲まれた国のありがたさも、改めてかみしめたいものである。

 東京五輪の延期に合わせた祝日の移動が再びなされるとしても、特例的な措置であることを政府は国民にしっかりと説明する必要がある。祝う日の意味を知るためにも、祝日は本来の日付に固定することが望ましい。

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