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群馬・上州この人 「来年こそ」吉井どろんこ祭りに情熱 実行委員会事務局長 岡部重成さん(65)

「吉井どろんこ祭り」の写真集を手にする岡部重成さん=群馬県高崎市(橋爪一彦撮影)
「吉井どろんこ祭り」の写真集を手にする岡部重成さん=群馬県高崎市(橋爪一彦撮影)

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、群馬県内各地ではイベント中止が相次いでいる。5月末には、高崎市吉井町で田植え前の田んぼで大人や子供が泥んこになって楽しむ恒例イベント「吉井どろんこ祭り」も中止となったが、主催者の情熱の炎は消えない。祭りの発起人で実行委員会事務局長の「ミスターどろんこ」こと岡部重成さん(65)は「来年は東京五輪と一緒に盛り上げたい」と張り切っている。

 「本当はコメディアンになりたかったんさ」

 少し太めの体形に作務衣(さむえ)がよく似合う。大学時代、喜劇王チャールズ・チャプリンのユーモアと優しさに魅了された。芸人に弟子入りしようとまで考えていた卒業直前、父親が病に倒れた。

 仕方なく故郷に戻り、旧吉井町(現高崎市)役場の職員に。配属先は都市計画課だった。

 「こんな田舎で都市計画課なんて」と疑問に思ったが、もともと郷土愛が強く、「多胡碑を世界遺産に」「ゴルフ場を外国人墓地にしよう」と、次々と浮かぶアイデアを提案していった。

 平成15年、牛伏山周辺の集落を村とする「一郷七村」を立ち上げた。「ゆとり教育」が始まり、休みを有効に使いたいと考えていたころ、田んぼに入って泥だらけになって喜ぶ子供を見て思いついたのが、どろんこ祭りだった。

 この年、自身の田んぼを会場に、地元ボランティアの協力を得て初めて開催。普段は静かな山里が300人の歓声に包まれた。

 「大成功だ」と確信し、高崎市と合併後も祭りを続けた。23年には、富岡賢治市長から会場の運営やバスによる参加者のピストン輸送など全面的な協力を受けることになった。回を重ねるたびに評判を呼び、参加者数はうなぎ上りに増えていった。

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