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【健康カフェ】(180)週に数本の喫煙でも体には…

 たばこの害を耳にしたことがあるのに吸ってしまうのは、病気にかからないという思い込みや、少しなら大丈夫だという考えなのかもしれません。やめられない人も少なくないでしょう。

 30代の女性患者さんが、クリニックの問診票にある喫煙歴の記入欄に「週5、6本」と書いていました。1日の本数の間違いかと確認したところ、その通りとのこと。いっそやめてしまえばよいのにと思うのですが、「たまにしか吸わないから、それほど問題ないのでしょう」と話していました。

 しかし、たまの喫煙でもその害は侮れないようです。

 50万人の米国人を対象に、喫煙の頻度や本数と死亡率の関係を調べた研究結果が6月、医学雑誌に発表されました。これは喫煙が毎日か時々か、また月の喫煙本数の多寡と死亡率の関係を調べたものです。1カ月当たりの平均喫煙本数は毎日の人は600本(1日20本)、時々の人は40本と、大きく差がありました。しかし死亡率を見ると、全く喫煙歴がない人に比べて、毎日では2・32倍、時々でも1・82倍でした。

 時々喫煙する人の毎月の喫煙本数と死亡率の関係を見ると、月平均5本以下だと低いものの、6本以上になると急激に死亡率が上昇しています。もともと毎日喫煙していた人が禁煙して10年以上たつと、死亡率は喫煙歴のない人の1・18倍まで低下しますが、毎日は喫煙しなくなり本数も減らして10年以上経過しても、死亡率はもともと時々喫煙している人と同程度までしか下がりません。たばこに関連するがんでの死亡率に限れば、喫煙歴のない人に比べ、最初から時々喫煙している人は2・16倍、毎日吸っていて途中から時々にした人で3・65倍、毎日喫煙している人で4・88倍でした。

 週に数本喫煙するだけでも、体への悪影響が相当あるだろうということがこの研究結果からも推測されます。その女性患者さんには、たばこは本数よりもまずは吸うかどうかで、後に受ける影響が大きく違うということをお話しすると、「それならやめようかな」と言いながら帰っていきました。

 (しもじま内科クリニック院長 下島和弥)

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