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【主張】感染者1200万人 世界規模の対策が必要だ

 新型コロナウイルスの猛威が止まらない。

 世界の感染者は累計で1200万人に、死者は55万人に迫っている。およそ650万人が回復したとはいえ大変な数だ。米国に加え、ブラジル、インドなどの新興国や途上国で急増している。

 ブラジルでは、ボルソナロ大統領の感染が判明した。

 世界保健機関(WHO)は「パンデミック(世界的な大流行)が加速し、世界は新たに危険な局面に突入している」と、各国に最大級の警戒を呼びかけた。

 ある国の感染状況が落ち着いても、世界のどこかで流行が続けば再流入の危険がつきまとう。

 新興国や途上国は先進国に比べ医療体制が脆弱(ぜいじゃく)だ。職を求めて都市部に集まった貧しい人々が劣悪な衛生環境の下、密集して暮らしている。感染拡大を放置すれば、多くの命が危険にさらされる。

 日本は、国内での感染防止策や水際対策を続けるとともに、こうした国々への医療や人道分野の支援、経済活性化のための支援を講じなければならない。

 世界の感染者は、4月初めに100万人に到達するまで約3カ月を要したが、その後、100万人増は12~13日ごととなり、最近では10日もかからない。

 中国発のコロナ禍は、欧米の先進国で感染者増が顕著だったが、6月になって新興国・途上国が上回るようになった。

 感染者と死者が米国に次いで多いのがブラジルだ。ボルソナロ大統領が、新型ウイルス感染症を「ただの風邪」と軽視した点への批判は免れまい。

 感染者数が3、4番目のインド、ロシアを含め、新興国に共通する懸念は、拙速な経済活動の再開だ。インドでは、全土封鎖で大量の失業者が生じ、貧困層に生活苦が広がった。モディ首相は「人命優先」から「経済も大事」に転じた。

 新興国の経済危機と感染拡大は世界にとり深刻な事態だ。同様の構図は途上国にも当てはまる。

 米国でも新規感染者数が連日、最多を更新している。

 日本や欧州、中国、韓国などで渡航制限解除の動きが始まったが、慎重な判断が求められる。

 感染症が1国のみで収束することはない以上、日本は先進7カ国(G7)の枠組みなどを通じ、世界規模の対策を進めるべきだ。

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